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【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科3年生卒業制作活動の紹介②

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こんにちは! 今回の記事では 前回 に引き続き、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科3年生が取り組む「インタラクティブゲーム制作での技術革新挑戦」の2チーム目を紹介します。 今日ご紹介するのは、アーケードゲーム筐体を使ったゲーム開発に取り組むチームのみなさんです。 ゲームのタイトルは「フィックスパッチ」で、フィールド上に落ちているキーアイテムとなるオブジェクトを回収し、敵キャラクターを回避、倒しながら目的地まで運ぶアクションゲームとなっております。 (タイトルは「中身の開発が大変でまだタイトルをきちんと考えるとこまでたどり着けてないので仮です」とのことです) こちらのゲームの開発に取り組むのは戸塚按さん、大塚水葵さん、下方優摩さん、有賀圭亮さんの4名です。 今回は戸塚さんと大塚さんのお二人にお話を伺いました。 開発する対象となっているアーケードゲーム筐体は、様々な事情があり提供元やゲーム名を公開することはできず、開発元に問い合わせることも難しい状況であるため、筐体の仕様解析にも少し手間取っている様子でした。 OSはWindows10ですが、特にアーケードゲーム特有のレバーによる操作入力の受け取り方などが通常のPCと違ってかなり独特だったそうで、取材時点でも「左右と前後がなぜか反転してしまっていて、左右の反転はなんとか直ったけど前後は修正中」とのことでした。 また、開発にむけてはまずは「ゲームの中身である操作キャラクターの動きや敵のアルゴリズムなどを作りこんでいる」とのことで、取材した10月中旬に初めてアーケードゲーム筐体で動かしたとのことで、開発した本人たちも、「初めてゲーム画面を見て、開発が進んでいることが実感できた」と述べておりました。 ゲーム開発を進める中で難点となっていたのが敵キャラクターの行動アルゴリズムだそうです。 当初は「①操作キャラクターが近づいてきたら追跡する②キーアイテムが近づいたら追跡する③フィールド上を回遊する」という優先度付けで設定を行っていたとのことですが、①と②の状況が同時に発生した時に想定した挙動にならなかったそうで、アルゴリズムを「①操作キャラクターかキーアイテムが近づいたら追跡する②フィールド上を回遊する」の後、①の状況になった場合に「①-1プレイヤーに近づく①-2キーアイテムに近づく」という優先度の分岐を設定することで、うまく...

【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科3年生卒業制作活動の紹介①

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こんにちは! 今回はXR学生活動プロジェクトに採択された学生の活動の様子を紹介します。 ご紹介するのは、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科3年生のみなさんです。 ゲームクリエイト科3年生は「インタラクティブゲーム制作での技術革新挑戦」というテーマで、今回の公募に採択されました。 3年生42名が11チームに分かれ、様々なゲームを開発しております。 その中でも今回は、VRゴーグル×モーションキャプチャのゲームと、アーケードゲーム筐体を使ったゲームの開発に取り組む2チームを紹介します。 VRゴーグル×モーションキャプチャのゲームに取り組むのは飯田涼太郎さん、関口健太さん、足立陽菜さんの3名です。 ゲームのタイトルは「脂肪クラッシャー」です。 タイトルからなんとなく想像がつく通り、ジャンルとしてはフィットネスゲームとなります。 MetaQuestとモーションキャプチャセンサーのmocopiをコントローラとして使い、キャラクターを動かしてコースを進んでいき、ゴールを目指すゲームとなっています。 コースの途中には、リズムに合わせて指定されたポーズを一定時間取るミッションがあるなど、ヨガ的な要素も入った内容となっています。 キャラクターは、両手の手のひら、手首、肘、両足太もも、足首、頭、腰の12点にセンサーを取り付けて自分の体の動作をリアルタイムに取り込んで操作します。 全身にセンサーがついており、ゴールするには体全体を動かす必要があるので、エネルギー消費も大きいそうで、ゴール時には消費カロリーを表示するように開発をしているとのことです。 現時点では、スムーズに開発が進んでいるとのことですが、企画の開始当初は追加したいオリジナル要素が多く期間内に開発ができるのか?とチーム内で企画存続を話し合った時期もあったそうです。 また、開発続行が決定後も、mocopiの使用も初めての試みということで、使い方から学んでいったとのこと。 mocopiが取得した情報をMetaQeuestに送るには、mocopiからBlueToothでPCに送り、PCからWi-Fiでゴーグルに送る、という流れが必要になるとのことで、mocopiの情報がゴーグルに到達するまでWi-Fiの回線速度に依存し、環境によってはラグが生まれやすい状況にあったそうです。 そこで、ラグの体感を軽減するため、プレイヤーの目線をキ...

小中学生向け「プログラミング教室」開催のお知らせ(11/29)

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こんにちは! 11月29日(土)に、小中学生向けプログラミング教室の開催が決定したので、お知らせいたします。 「プログラミング教室~ロボットカーを動かそう!~ 」 センサーを使って、ロボットカーがぶつからないようにプログラムしたり、ライン上を追従して走らせたり・・・ 楽しみながらプログラミングを体験してみよう! 【内容】 ➀10:00~10:50 ロボットカーを動かしてみよう ➁11:00~11:45 ぶつからない車を作ってみよう        ~お昼休み~ ➂12:15~13:00 ライン上を追従してみよう ➃13:15~14:00 ロボットカーを自在に動かそう 日時 11月29日(土)10:00~14:00(受付:9:30~) 会場 SISTグループ静岡駅前キャンパス12階 アクセス: https://sist-net.ac.jp/about-group/access/ 講師:静岡理工科大学 学生団体STEP STEPとは・・・地域の小中学生を対象としたプログラミング講座を開催し、情報教育の楽しさやIT技術者の裾野拡大に取り組む、静岡理工科大学の学生団体です。 参加希望の方は こちらのフォーム よりお申し込みください(参加費無料) 定員:20名 ※応募多数の場合抽選 対象:小学5年生~中学2年生 締切:11月16日(日) ※抽選結果及び当日のご案内等はメールでご連絡いたします。必ず連絡が可能なメールアドレスをご入力ください。 ※抽選結果は11月19日(水)までにメールにてご案内いたします。※その他開催情報については、学校法人静岡理工科大学のHPにてご確認ください。 主催:学校法人静岡理工科大学 地域協働センター 共催:静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 後援:静岡市教育委員会 昨年度も開催し、大好評だったこの企画、ぜひご参加ください! 昨年度の様子は こちら CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/vie...

【学校レポート-静岡理工科大学】芦澤研究室の10月定例報告会の様子のご紹介

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  こんにちは! 今回は芦澤研究室の10月例報告会の様子をご紹介します。 卒業研究に取り組む4年生にとっては、大学最後の夏休みを過ごし 、来年度就職先の内定式も終了し、2月の卒研発表に向けていよいよ佳境を迎える時期となっています。 今回は、 前期に行った研究課題の洗い出しやテーマ選定を経て、 夏休み中の活動について発表が行われておりました。 卒業研究が持つ「自ら考えて進めていかなければならない」特性に加え、夏休み期間、という要素が加わったことで、人によって進捗がまちまちなようでした。 仲間たちの発表に刺激を受けたのか、報告会後には芦澤先生・田山先生に質問し、話し合う様子がうかがえました。 なお、学生たちが開発中のXR関連コンテンツについては、12月に行う交流座談会の中で紹介する予定ですので、こちらもお楽しみに。 また 、今回は3年生からも発表があり、8月のアルファコード社訪問や、Blender、Unityの技術習得などのについて報告されました。 アルファコード社訪問の様子は、また別途このブログで報告いたします。 CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/view/sistg-xr https://sist-net.ac.jp/

【学校レポート-静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校】「ツアーコンダクター向けVRコンテンツの開発」の取り組みをご紹介します

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こんにちは! 今回は「2025年度XR学生活動プロジェクト」で採択された学生の取り組みをご紹介します。 今回ご紹介するのは、「VR技術を用いたツアーコンダクター用シミュレーション開発」です。 この取り組みは、ツアーコンダクター業務に携わる人たちを対象に、観光スポットの案内をシミュレーションできるVRコンテンツを開発することを目的としています。 ツアーコンダクターの重要な業務の一つに、観光地や見学スポットにおける誘導動線の確認、トイレ・駐車場・土産店の位置、移動所要時間など、細かな詳細情報を事前に把握しておくことがあります。 現在は、過去の報告書やGoogleストリートビューなどを活用して情報収集を行うことが多いそうですが、報告書では得られる情報が限られており、十分なシミュレーションが難しいことや、ストリートビューでは見たい箇所の写真がない場合も多いという課題があるそうです。 こうした課題を解決し、より精密なシミュレーションを行うことで、ツアー参加者により良いサービスを提供できるようなVRシミュレーターの開発を目指しています。 この取り組みは、静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校 観光・ホテル・ブライダル科2年生の伊藤大智さん、重坂勇貴さん、山崎温大さん、渡辺莉子さんの4名によるチームで推進されています。 プロジェクトの着想の原点には、学生の皆さんが授業で行った実習での実体験があるそうです。 授業課題として京都の観光案内シミュレーションに取り組んだ際、従来の方法では「紙の資料では移動時間が把握しづらい」「ストリートビューの撮影時間が早朝で、土産店が閉まっておりイメージが湧かない」といった問題が生じ、苦労したとのこと。 これらの課題が実際の旅行会社の業務でも発生していると知り、今回のプロジェクトにつながったそうです。 学生の皆さんは夏休みまでは来春からの就職先の研修などで多忙だったため、本格的な活動はこの10月からスタートしました。 現在はまず、360度カメラを用いて「酔わない高品質な映像」を撮影する練習を行っています。 10月末からは観光地での撮影を開始し、第一弾として日本平エリア(日本平ロープウェイ・夢テラス・久能山東照宮など)を撮影、その後は静岡県内外の観光地を順次撮影していく計画とのことです。 撮影や実装が進みましたら、また本ブログでお伝えしますので、...

「CITY交流座談会2025Vol.6」開催のお知らせ

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   こんにちは! 「CITY交流座談会2025vol.6」の開催が決定したので、お知らせいたします。 CITY交流座談会2025vol.6 「VR技術を活用した教育事例の紹介 ~製造業の現場で培った明電舎グループの事例紹介」 沼津市にある明電舎グループは「デジタル技術で労働災害を撲滅する」ことを目指し、2016年より安全教育にVRを活用しています。 近年では、製品・技術教育にもXR技術の適用範囲を拡げている 明電舎グループの製造業の現場で培った安全・技術教育へのXRの活用事例について紹介します。 企業の安全教育担当の方やXRを用いた教育を検討されている方、 社内においてDXを推進される方にお薦めです。 日時 11月7日(金)14:00~16:30(受付:13:30~) 会場 SISTグループ静岡駅前キャンパス12階 アクセス: https://sist-net.ac.jp/about-group/access/ 参加希望の方は こちらのフォーム よりお申し込みください(参加費無料) 定員:30名(先着順) 締切:11月4日(火) ※定員に達し次第お申し込みを締め切りさせていただきます。予めご了承ください。 CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/view/sistg-xr https://sist-net.ac.jp/

「CITY交流座談会2025Vol.5」開催のお知らせ

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  こんにちは! 「CITY交流座談会2025vol.5」の開催が決定したので、お知らせいたします。 CITY交流座談会2025vol.5 「 デジタルツインはどこへ向かうのか? 〜昭和100年に「デジタルツイン」の現在地と未来を考える〜 」 昨年の秋に開設しましたCITYは、早くも1年が経とうとしています。 そこで今回は、CITY開設1周年記念として、CITY開設前から関わって頂いています静岡県デジタル戦略課から「VIRTUAL SHIZUOKA」の生みの親である杉本直也参事をお招きします。 昭和という元号が続いていたとすれば、2025年は昭和100年であり、時代の隠れた節目ともいえます。 インターネットやスマートフォンの普及により、私たちの生活様式は大きく変化しました。そして今、現代社会は、AIの進化により技術革新のスピードがかつてないほど早まっています。 2025年は、AIの進化とシンギュラリティ(技術的特異点)に関する議論が活発になる年として注目されているなかで、デジタルツインの普及は、仮想空間と現実の境界線を曖昧にし、社会構造や倫理観に大きな変革をもたらす可能性があります。 まもなく到来するシンギュラリティによる変化を前向きに捉えるためにはどうすれば良いかを皆さんと一緒に考えたいと思います。 日時 10月17日(金)15:00~16:30(受付:14:30~) 会場 SISTグループ静岡駅前キャンパス12階コミュニティールーム アクセス: https://sist-net.ac.jp/about-group/access/ 参加希望の方は こちらのフォーム よりお申し込みください(参加費無料) 定員:50名(先着順) 締切:10月15日(水) ※定員に達し次第お申し込みを締め切りさせていただきます。予めご了承ください。 ※座談会終了後、以下の通り懇親会を開催いたします。(参加希望者のみ) 【日時】同日17:00~19:00 【場所】同ビル(M20ビル)2F cosaにて開催予定 【人数】20名程度 【参加費】基本、自己負担となります。 ※飲み物等一部主催者が提供します。 CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp ...

【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科の「卒業制作企画発表会」が行われました

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こんにちは! 今回は静岡産業技術専門学校 ゲームクリエイト科の卒業制作企画発表会の様子をお届けします。 ゲームクリエイト科の最終学年である3年生は、チームを組んで約1年間かけて一つのゲーム作品を制作します。 今年は42名の3年生が11チームに分かれ、それぞれゲーム制作を行います。 年度開始から企画を練り、企画が固まり次第、2月の卒業制作作品発表会に向けて制作を開始しますが、今回の企画発表会では中間報告として、学科内で企画概要を発表する場となります。 制作するゲームのインタフェースはPC、VRゴーグル、スマートフォン、アーケード筐体など、ジャンルも対戦、協力、アクション、レーシングなどチームによって多種多様なゲームを制作します。 3年間で学んだ知識や技術を駆使し、自分たちが面白いと思うゲームを制作しますが、良い作品ができるかは企画が重要、ということで、今回の発表を通して先生や学生間で議論をしていました。 特に「そのゲームに初めて触れる人がルールを理解できるような導入(チュートリアル)」「そのゲームがどんなところで爽快感・楽しさを感じるのか」「ゲームへの没入感、飽きさせないための工夫」については、どのチームも深く考えて企画している様子がうかがえました。 今後は、今回の発表会の議論も踏まえ、更に開発を進めていきます。 技術的なハードルも発生していくと思いますが、より良い作品ができることを期待しています。 CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/view/sistg-xr https://sist-net.ac.jp/