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【学校レポート-浜松未来総合専門学校】デジタルコンテンツ科 XR学生活動プロジェクトの取り組み紹介

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こんにちは! 今回は浜松未来総合専門学校デジタルコンテンツ科の、XR学生活動プロジェクトに採択された活動についてご紹介します。 ご紹介するのは、「車椅子UD推進プロジェクト」です。 こちらは、健常者が気づきづらい、車椅子に乗る人の目線で感じる日常の不便をVR空間上で体験するコンテンツを作成するプロジェクトとなっており、今回は学校の通学路と校内を舞台にした内容で作成される予定です。 このコンテンツの作成に取り組むのはデジタルコンテンツ科2年生の井上真翔さん、鈴木一功さん、大庭康希さん、油利隼さんです。 この取り組みのきっかけとなったのは、井上さんが点字ブロックを見て、「目が見えない人にとって、点字ブロックは使いやすいのだろうか?点字ブロックがないところではどうしているのだろうか?」と思ったことが発端とのこと。 そこから、障がいを抱える人にとっての不便さについて考えるようになり、今回のプロジェクトにつながったそうです。 一般の人々に、日常に潜む障がいを持つ方の苦労や大変さを体験してもらうことで、そのことを考えたり支え合ったりするきっかけになれば、との思いで制作に取り組んでいるとのことでした。 現在は、VR空間で通学路や校舎内を再現し、その中でも車椅子の人にとって不便さを感じる場所にアラートマークを置き、そこに近づくとその場所がなぜ不便なのか?の解説文が表示されるようなコンテンツを制作中とのことです。 VRゴーグル等の機材も10月末に手元にそろったため、11月中には、クラス内で体験会を開催し、クラスメイトから感想やフィードバックをもらい、年度末の完成に向けて進めていきたいということでした。 こちらの体験会や、完成したコンテンツの様子などもこちらのブログでご紹介させていただきますのでお楽しみに! CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/view/sistg-xr https://sist-net.ac.jp/

【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科2年生 産学官連携活動の紹介

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 こんにちは! 今回は、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科2年生のチームが取り組む、VRゴーグルを使った産学官連携に関する取り組みをご紹介します! こちらのチームが取り組むのは「没入型 職人教育シミュレーター開発」です。 家電製品の組み立て現場における熟練工の手の動きをトレースし、新人が熟練者の動きを素早く習得できるようサポートするアプリケーションの開発に取り組んでいます。 こちらは、静岡県の工業技術研究所から「熟練工の動きをAIで二次元座標化したデータがあるが、活用できないか?」という相談があったことから開始した取り組みとなります。 開発するのは、松浦楓弥さん、佐藤快成さん、瀧本彩仁さん、長屋春登さんの4名です。 今回のアプリケーション開発に取り組むうえで、「楽しみながら技術習得をしてもらいたい」という考えがあるそうです。 VRゴーグルをつけて単純に熟練工の手の動きの動線を表示させても、面白みにかけるため、「お手本の動線との誤差率と動作時間をスコア化して点数を競う形式にする」といいます。 そうすることで、ゲーム感覚で楽しめるだけでなく、スコアによって上達度合いも可視化でき、技術習得スピードを向上させることを狙っているとのことです。 なお、今回はUnreal Engineを使って開発を行うそうですが、4名ともUnityは経験があるものの、Unreal Engineでの本格的な開発は初めてとのこと。 また、VRゴーグル用のアプリケーションも初めて開発するということで、「PCやスマホ、ゲーム端末とはかなり勝手が違う」ということでした。 特に、デバッグの際に、「ソースコードを確認しながらアプリ上のバグを確認する」という作業ができないことが難点で、バグ取りにはかなり苦労しているようでした。 8月から開発を開始し、来年2月の完成を目指しておりますが、現在は「進捗は15%くらいです」とのことです。 最初はUintyとUnreal Engineの違いに戸惑い、若干遅延が発生してしまったそうですが、開発も徐々に軌道に乗り、11月には「α版の完成もできる見込みで進んでいます」ということでした。 今後は、工業技術研究所からいただいたモーションデータだけでなく、ユーザがデータを取りこみ、様々な動作をトレーニングできるようなアプリケーションにしていきたいとのことでした。 もし実...

【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科3年生卒業制作活動の紹介②

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こんにちは! 今回の記事では 前回 に引き続き、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科3年生が取り組む「インタラクティブゲーム制作での技術革新挑戦」の2チーム目を紹介します。 今日ご紹介するのは、アーケードゲーム筐体を使ったゲーム開発に取り組むチームのみなさんです。 ゲームのタイトルは「フィックスパッチ」で、フィールド上に落ちているキーアイテムとなるオブジェクトを回収し、敵キャラクターを回避、倒しながら目的地まで運ぶアクションゲームとなっております。 (タイトルは「中身の開発が大変でまだタイトルをきちんと考えるとこまでたどり着けてないので仮です」とのことです) こちらのゲームの開発に取り組むのは戸塚按さん、大塚水葵さん、下方優摩さん、有賀圭亮さんの4名です。 今回は戸塚さんと大塚さんのお二人にお話を伺いました。 開発する対象となっているアーケードゲーム筐体は、様々な事情があり提供元やゲーム名を公開することはできず、開発元に問い合わせることも難しい状況であるため、筐体の仕様解析にも少し手間取っている様子でした。 OSはWindows10ですが、特にアーケードゲーム特有のレバーによる操作入力の受け取り方などが通常のPCと違ってかなり独特だったそうで、取材時点でも「左右と前後がなぜか反転してしまっていて、左右の反転はなんとか直ったけど前後は修正中」とのことでした。 また、開発にむけてはまずは「ゲームの中身である操作キャラクターの動きや敵のアルゴリズムなどを作りこんでいる」とのことで、取材した10月中旬に初めてアーケードゲーム筐体で動かしたとのことで、開発した本人たちも、「初めてゲーム画面を見て、開発が進んでいることが実感できた」と述べておりました。 ゲーム開発を進める中で難点となっていたのが敵キャラクターの行動アルゴリズムだそうです。 当初は「①操作キャラクターが近づいてきたら追跡する②キーアイテムが近づいたら追跡する③フィールド上を回遊する」という優先度付けで設定を行っていたとのことですが、①と②の状況が同時に発生した時に想定した挙動にならなかったそうで、アルゴリズムを「①操作キャラクターかキーアイテムが近づいたら追跡する②フィールド上を回遊する」の後、①の状況になった場合に「①-1プレイヤーに近づく①-2キーアイテムに近づく」という優先度の分岐を設定することで、うまく...

【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科3年生卒業制作活動の紹介①

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こんにちは! 今回はXR学生活動プロジェクトに採択された学生の活動の様子を紹介します。 ご紹介するのは、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科3年生のみなさんです。 ゲームクリエイト科3年生は「インタラクティブゲーム制作での技術革新挑戦」というテーマで、今回の公募に採択されました。 3年生42名が11チームに分かれ、様々なゲームを開発しております。 その中でも今回は、VRゴーグル×モーションキャプチャのゲームと、アーケードゲーム筐体を使ったゲームの開発に取り組む2チームを紹介します。 VRゴーグル×モーションキャプチャのゲームに取り組むのは飯田涼太郎さん、関口健太さん、足立陽菜さんの3名です。 ゲームのタイトルは「脂肪クラッシャー」です。 タイトルからなんとなく想像がつく通り、ジャンルとしてはフィットネスゲームとなります。 MetaQuestとモーションキャプチャセンサーのmocopiをコントローラとして使い、キャラクターを動かしてコースを進んでいき、ゴールを目指すゲームとなっています。 コースの途中には、リズムに合わせて指定されたポーズを一定時間取るミッションがあるなど、ヨガ的な要素も入った内容となっています。 キャラクターは、両手の手のひら、手首、肘、両足太もも、足首、頭、腰の12点にセンサーを取り付けて自分の体の動作をリアルタイムに取り込んで操作します。 全身にセンサーがついており、ゴールするには体全体を動かす必要があるので、エネルギー消費も大きいそうで、ゴール時には消費カロリーを表示するように開発をしているとのことです。 現時点では、スムーズに開発が進んでいるとのことですが、企画の開始当初は追加したいオリジナル要素が多く期間内に開発ができるのか?とチーム内で企画存続を話し合った時期もあったそうです。 また、開発続行が決定後も、mocopiの使用も初めての試みということで、使い方から学んでいったとのこと。 mocopiが取得した情報をMetaQeuestに送るには、mocopiからBlueToothでPCに送り、PCからWi-Fiでゴーグルに送る、という流れが必要になるとのことで、mocopiの情報がゴーグルに到達するまでWi-Fiの回線速度に依存し、環境によってはラグが生まれやすい状況にあったそうです。 そこで、ラグの体感を軽減するため、プレイヤーの目線をキ...

小中学生向け「プログラミング教室」開催のお知らせ(11/29)

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こんにちは! 11月29日(土)に、小中学生向けプログラミング教室の開催が決定したので、お知らせいたします。 「プログラミング教室~ロボットカーを動かそう!~ 」 センサーを使って、ロボットカーがぶつからないようにプログラムしたり、ライン上を追従して走らせたり・・・ 楽しみながらプログラミングを体験してみよう! 【内容】 ➀10:00~10:50 ロボットカーを動かしてみよう ➁11:00~11:45 ぶつからない車を作ってみよう        ~お昼休み~ ➂12:15~13:00 ライン上を追従してみよう ➃13:15~14:00 ロボットカーを自在に動かそう 日時 11月29日(土)10:00~14:00(受付:9:30~) 会場 SISTグループ静岡駅前キャンパス12階 アクセス: https://sist-net.ac.jp/about-group/access/ 講師:静岡理工科大学 学生団体STEP STEPとは・・・地域の小中学生を対象としたプログラミング講座を開催し、情報教育の楽しさやIT技術者の裾野拡大に取り組む、静岡理工科大学の学生団体です。 参加希望の方は こちらのフォーム よりお申し込みください(参加費無料) 定員:20名 ※応募多数の場合抽選 対象:小学5年生~中学2年生 締切:11月16日(日) ※抽選結果及び当日のご案内等はメールでご連絡いたします。必ず連絡が可能なメールアドレスをご入力ください。 ※抽選結果は11月19日(水)までにメールにてご案内いたします。※その他開催情報については、学校法人静岡理工科大学のHPにてご確認ください。 主催:学校法人静岡理工科大学 地域協働センター 共催:静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 後援:静岡市教育委員会 昨年度も開催し、大好評だったこの企画、ぜひご参加ください! 昨年度の様子は こちら CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/vie...

【学校レポート-静岡理工科大学】芦澤研究室の10月定例報告会の様子のご紹介

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  こんにちは! 今回は芦澤研究室の10月例報告会の様子をご紹介します。 卒業研究に取り組む4年生にとっては、大学最後の夏休みを過ごし 、来年度就職先の内定式も終了し、2月の卒研発表に向けていよいよ佳境を迎える時期となっています。 今回は、 前期に行った研究課題の洗い出しやテーマ選定を経て、 夏休み中の活動について発表が行われておりました。 卒業研究が持つ「自ら考えて進めていかなければならない」特性に加え、夏休み期間、という要素が加わったことで、人によって進捗がまちまちなようでした。 仲間たちの発表に刺激を受けたのか、報告会後には芦澤先生・田山先生に質問し、話し合う様子がうかがえました。 なお、学生たちが開発中のXR関連コンテンツについては、12月に行う交流座談会の中で紹介する予定ですので、こちらもお楽しみに。 また 、今回は3年生からも発表があり、8月のアルファコード社訪問や、Blender、Unityの技術習得などのについて報告されました。 アルファコード社訪問の様子は、また別途このブログで報告いたします。 CITY staff 💫 ■お問い合わせ 静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」 Email: houjin-collabo@sist.ac.jp                     (@を半角にして送信してください) https://sites.google.com/view/sistg-xr https://sist-net.ac.jp/

【学校レポート-静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校】「ツアーコンダクター向けVRコンテンツの開発」の取り組みをご紹介します

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こんにちは! 今回は「2025年度XR学生活動プロジェクト」で採択された学生の取り組みをご紹介します。 今回ご紹介するのは、「VR技術を用いたツアーコンダクター用シミュレーション開発」です。 この取り組みは、ツアーコンダクター業務に携わる人たちを対象に、観光スポットの案内をシミュレーションできるVRコンテンツを開発することを目的としています。 ツアーコンダクターの重要な業務の一つに、観光地や見学スポットにおける誘導動線の確認、トイレ・駐車場・土産店の位置、移動所要時間など、細かな詳細情報を事前に把握しておくことがあります。 現在は、過去の報告書やGoogleストリートビューなどを活用して情報収集を行うことが多いそうですが、報告書では得られる情報が限られており、十分なシミュレーションが難しいことや、ストリートビューでは見たい箇所の写真がない場合も多いという課題があるそうです。 こうした課題を解決し、より精密なシミュレーションを行うことで、ツアー参加者により良いサービスを提供できるようなVRシミュレーターの開発を目指しています。 この取り組みは、静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校 観光・ホテル・ブライダル科2年生の伊藤大智さん、重坂勇貴さん、山崎温大さん、渡辺莉子さんの4名によるチームで推進されています。 プロジェクトの着想の原点には、学生の皆さんが授業で行った実習での実体験があるそうです。 授業課題として京都の観光案内シミュレーションに取り組んだ際、従来の方法では「紙の資料では移動時間が把握しづらい」「ストリートビューの撮影時間が早朝で、土産店が閉まっておりイメージが湧かない」といった問題が生じ、苦労したとのこと。 これらの課題が実際の旅行会社の業務でも発生していると知り、今回のプロジェクトにつながったそうです。 学生の皆さんは夏休みまでは来春からの就職先の研修などで多忙だったため、本格的な活動はこの10月からスタートしました。 現在はまず、360度カメラを用いて「酔わない高品質な映像」を撮影する練習を行っています。 10月末からは観光地での撮影を開始し、第一弾として日本平エリア(日本平ロープウェイ・夢テラス・久能山東照宮など)を撮影、その後は静岡県内外の観光地を順次撮影していく計画とのことです。 撮影や実装が進みましたら、また本ブログでお伝えしますので、...