【学校レポート-静岡産業技術専門学校】ゲームクリエイト科2年生 産学官連携活動の紹介

 こんにちは!
今回は、静岡産業技術専門学校ゲームクリエイト科2年生のチームが取り組む、VRゴーグルを使った産学官連携に関する取り組みをご紹介します!

こちらのチームが取り組むのは「没入型 職人教育シミュレーター開発」です。
家電製品の組み立て現場における熟練工の手の動きをトレースし、新人が熟練者の動きを素早く習得できるようサポートするアプリケーションの開発に取り組んでいます。
こちらは、静岡県の工業技術研究所から「熟練工の動きをAIで二次元座標化したデータがあるが、活用できないか?」という相談があったことから開始した取り組みとなります。

開発するのは、松浦楓弥さん、佐藤快成さん、瀧本彩仁さん、長屋春登さんの4名です。
今回のアプリケーション開発に取り組むうえで、「楽しみながら技術習得をしてもらいたい」という考えがあるそうです。
VRゴーグルをつけて単純に熟練工の手の動きの動線を表示させても、面白みにかけるため、「お手本の動線との誤差率と動作時間をスコア化して点数を競う形式にする」といいます。
そうすることで、ゲーム感覚で楽しめるだけでなく、スコアによって上達度合いも可視化でき、技術習得スピードを向上させることを狙っているとのことです。

なお、今回はUnreal Engineを使って開発を行うそうですが、4名ともUnityは経験があるものの、Unreal Engineでの本格的な開発は初めてとのこと。
また、VRゴーグル用のアプリケーションも初めて開発するということで、「PCやスマホ、ゲーム端末とはかなり勝手が違う」ということでした。
特に、デバッグの際に、「ソースコードを確認しながらアプリ上のバグを確認する」という作業ができないことが難点で、バグ取りにはかなり苦労しているようでした。

8月から開発を開始し、来年2月の完成を目指しておりますが、現在は「進捗は15%くらいです」とのことです。
最初はUintyとUnreal Engineの違いに戸惑い、若干遅延が発生してしまったそうですが、開発も徐々に軌道に乗り、11月には「α版の完成もできる見込みで進んでいます」ということでした。

今後は、工業技術研究所からいただいたモーションデータだけでなく、ユーザがデータを取りこみ、様々な動作をトレーニングできるようなアプリケーションにしていきたいとのことでした。
もし実現したら、人による作業が必要な様々な製造現場で、技術継承に悩む必要がなくなるかもしれません。
そんなアプリケーションができることをぜひ期待しています!

CITY staff💫


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