10/25第1回公開講座 イベントレポート

 10月25日(金)第1回公開講座が開催されました。

※ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


テーマは「仮想現実が作り出す未来の可能性」
バーチャルリアリティ(VR)やメタバースといった言葉が日常的に聞かれるようになり、これらの技術がどのように社会や生活を変革するのかについて、最前線で活躍する専門家たちが講演を行いました。


基調講演①:「エンタテインメント技術の次世代利用と可能性」

株式会社ORENDA WORLDの代表取締役である澁谷陽史氏による基調講演が行われました。澁谷氏は、VRやデジタルツインなどの最先端技術がゲーム制作の現場から発祥し、現在もエンタテインメント由来の技術が多くの分野で活用されていることを紹介されました。さらに、進行中の最先端ソリューションや技術ノウハウ、その可能性についても詳細に説明し、わたしたちに深い洞察を提供してくださいました。

澁谷氏は、ゲーム開発で培った技術を活かし、エンターテインメントの枠を超えて社会課題を解決するソリューションを提供することを目指しており、具体的には、仮想空間やAI音声技術を用いて、自動運転シミュレータの開発や地方創生に取り組んでいます。また、地方自治体と連携してIT人材を育成し、地域の雇用創出にも貢献しています。これにより、地方に住みながらリモートで東京の仕事ができる環境を整え、地域の活性化を図っています。これらの技術がもたらす未来の可能性についてのお話は、非常に示唆に富むものであり、参加者に多くのインスピレーションを与えました。


基調講演②:「XR関連技術がもたらす社会変革と可能性」

株式会社アルファコードの取締役ファウンダー兼CTOであり、静岡理工科大学総合技術研究所客員教授でもある水野拓宏氏による基調講演が行われました。水野氏は、VR・AR・MRを総称してXRと呼び、これらの技術が新たな体験を提供する革新的なメディアであることを強調しました。
水野氏からは、XR技術が単なるエンターテインメントの枠を超え、教育、防災、医療など多岐にわたる分野で応用可能であると提言がありました。特に、少子超高齢社会という日本が直面する重大な課題に対し、XR技術がどのように活用され、解決策を提供できるかについての具体的な事例とその未来像についての講演は、非常に興味深く、私たちに深い感銘を与えました。
さらに、地方自治体と連携し、IT人材の育成やリモートワーク環境の整備を通じて、地域の雇用創出と経済活性化を図ることが可能であり、XR技術が地域社会の活性化にも寄与すると述べられました。
このように、水野氏の講演は、XR技術の多様な可能性とその社会的意義を明確に示し、新たな視点と深い理解をもたらしました。

パネルディスカッション:「XR技術で切り拓く静岡県の未来」

澁谷陽史氏、水野拓宏氏、そして静岡県デジタル戦略局参与の山口武史氏をパネリストに迎えたパネルディスカッションが開催されました。まず、山口氏が静岡における先進的かつ意欲的な事例を紹介し、参加者に深い印象を与えました。続いて、産業界で新たな価値観を創出し続ける澁谷氏と水野氏が、XR技術の登場によって劇的に進化する静岡県の未来について、詳細かつ洞察に満ちた議論を展開しました。静岡県の強みを最大限に発揮し、地域のさらなる発展を期待する声が上がる中、議論は終始活発に進められ、参加者に多くの示唆を与えるものとなりました。




今回の公開講座は、仮想現実技術の最前線に触れる貴重な機会となりました。
XR技術がもたらす未来の可能性について深く理解し、今後の社会変革に向けた新たな視点を得ることができました。



静岡県がこの分野でどのようにリードしていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。

また、CITYでは現在、次回イベント調整中です。

詳細が決まりましたらご案内させていただきます。



CITY staff💫




■お問い合わせ

静岡県XR(クロスリアリティ)寄附講座 コミュニティ「CITY」
Email:houjin-kyoiku@sist.ac.jp
                    (@を半角にして送信してください)



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