【学校レポート-静岡産業技術専門学校】みらい情報科の卒業研究発表会が行われました
こんにちは!
今回は静岡産業技術専門学校 みらい情報科の卒業研究発表会の様子をお届けします。
みらい情報科では、4年生が二人一組となり、「IT技術を活用した課題解決」を大テーマに、それぞれが様々な課題解決に向けた取り組みを卒業研究として行っております。
各チームのテーマ決定は9月ですが、4年生になった4月頃からテーマ探索には取り組んでおり、4年生のほぼ1年間を使って取り組んだ研究の最終発表会となっています。
テーマ発表会の様子はこちら
研究テーマは企業のDX化におけるシステム構築などの実社会現場に近い課題から、災害時の応急危険度判定士の派遣最適化などの公共性の高い課題、水中でのサクラエビの数量・大きさ推定AIなどの応用研究段階の課題まで、様々なフェーズの課題解決に取り組んでおりました。
今回の発表の中で、XR技術に関連する研究テーマもありましたので、紹介させていただきます。
★テーマ「静岡点群データ活用によるSNS災害情報の位置推定」
静岡県が公開するVIRTUAL SHIZUOKA(https://virtualshizuokaproject.my.canva.site/)や国土交通省が公開するPLATEAU(https://www.mlit.go.jp/plateau/)等のオープンデータを活用し、災害発生時にSNSに投稿された写真から土砂災害等の被害が発生した位置を素早く推定し、災害・救助対応を迅速化させるためのシステム構築の研究。
Unreal Engineを使いオープンデータから仮想のロケーション画像を生成し、SNS投稿画像との類似度を評価することで、位置推定を行うとのことです。
現時点では残念ながら正確に推定できる水準までは至っていないとのことで、今後の課題としては生成する仮想ロケーション画像数や類似度評価モデルの調整などが必要とのことでした。
また、公開されている点群データは上空から撮影されたものが多く建造物等の側面データが少ないため、これを補完するためにGaussian Splattingを活用して画像生成することも有効性があり得るとのことでした。
発表後の質疑応答では、「実写真と仮想生成画像が類似しているかどうかの判断は、人の目で見ると似ているように見えるものでも、コンピュータによる従来手法評価では全く違うものとして判定されることが多かった。今回の評価手法は大変興味深いものなので、ぜひ進めてほしい。」といった評価をいただいておりました。
★テーマ「ハンディ型LiDARスキャナを使った歴史文化財デジタルアーカイブの研究」
静岡市にある駿府城の天守閣の石垣をLiDARスキャナで点群データを取得し、災害等により崩壊した際の復旧に備えるための研究。
駿府城の石垣の情報は2次元データでしか保管がされておらず、万が一崩れてしまった際は復旧にかなりの時間を要してしまう状況となっています。
実際に熊本城においては、2016年に発生した熊本地震による石垣崩壊の復旧に35年かかる見込みで、南海トラフ地震が発生した場合の駿府城においては、更に時間がかかる見通しとなっています。
しかし、事前に点群データを取得しておけば、3次元情報として元の状態を保存できるため、復旧の際にはかなり時間短縮が見込まれるということでした。
なお、点群データの取得にはRS10という測量や土木工事現場でも使用される高性能な機器を使用して取得したとのことです。
また、取得したデータはウェブ上にも公開し、誰でも閲覧、使用できるようにすることで、駿府城の観光資源としての魅力向上にも資する取り組みを行っているとのことでした。
公開ページはこちら
なおこちらの研究成果については、2月25日(水)に開催されたXR学生活動プロジェクト成果報告会でも発表がありました。
こちらのイベントの様子も後日、このブログ内で報告させていただきます。
またXRとは直接に関係ありませんが、研究テーマ「ETロボコン2025を題材にした組込み技術習得と技術継承の研究」では、組込みソフトウェアエンジニアの教育に関する課題に取り組みながら、学生が実際にETロボコン(https://www.etrobo.jp/)に出場しました。
ETロボコンには学生だけではなく、自動車部品メーカーやIT企業のチームも参加する非常にレベルの高い大会となっておりますが、結果として東海地区大会で準優勝し、静岡産業技術専門学校のチームとしては初めて全国大会に出場するなど、素晴らしい成果を上げておりました。
ETロボコンの結果紹介記事はこちら
学生のみなさんの卒業後の活躍にも期待しています!
CITY staff💫





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